ニシアフの手足はたぶん人間のハートを掴むためにあると思う。
こんちゃっす。kabochanです。
女子同士がニシアフの話をするときの通じ合ってる感はんぱないよね。どこか遺伝子とか、そういう根深いところ、心の奥底で繋がりあってるような感じすらする。
我が家のニシアフリカトカゲモドキの先住は、WCノーマルのヴァンホーテン男爵♂である。
我が家にフトアゴが来て、翌一か月後くらいの爬虫類市場(だったと思う)でアカメカブトトカゲのペアを買った。その後、ブラックアウトに行きたい!となって嫁ちゃんと一緒に行った。当時はまだカップルだった。
フトアゴに続きアカメを一目ぼれ衝動買いしていた僕は、嫁ちゃんから絶対に何も飼うなと責められていた。
何せまだフトアゴのベビーを飼って間もない。きちんと飼育できているかもわからないし。初心者だったから(今もそうかもしれない)、いつ落としてもおかしくなかった。そんな状況で、ほいほい生体をお迎えしていたらたしかによくない。文句なき正論だった。
京セラドームで開催されたブラックアウトは、僕の心を容赦なくつかんだ。見たことのない生き物がたくさんあって、本当にわくわくした。
大人になってからなかなか得られない希望に満ちたわくわく感だった。
しかしながら、まあお金も余裕ないし、目当ての生体というのも特になかったので僕個人としては場の雰囲気を楽しんだり、餌とかその他のグッズを買う方がメインだったように思う。
午後をいっぱいいっぱい見て回って楽しんだ。じゃんけん大会にも参加した。閉場間際になってさあそろそろ帰るかと店を見ていた。
そしたらショップの名前は忘れてしまったが、嫁ちゃんの目がニシアフに貫かれた。
イベントに行ったことのある人なら理解できると思うが、たぶん、目からビームが出ていた。俺を迎えずにどこ行くんだ?もう二度と出会えないぞ?いいのか?とニシアフリカトカゲモドキが言う。あるいは他の生物が。
その瞬間から、嫁ちゃんは動けなくなっていた。それを見たショップの人が、余計なことをしなくてもよいのに、カップから取り出して触ってみます?と聞いたのだ。僕個人としては買うならレオパが良かったのであまり余計なことはしてほしくなかった。
しかしながら嫁ちゃんの手の上に乗ったニシアフは熱視線ビームで嫁ちゃんの目をハートマークに変えていたし、手のひらで落ちないように必死さすら感じる抱擁をしていた。そのずんぐりとして柔らかで豊満なボディで、完全に嫁ちゃんの心を掴み切っていた。
こちらは何も言っていないのに、またもショップの人が値下げをしてもいいですよと余計な事を口にする。3000円くらい安くなる。それで飼育セットもある程度は揃えられるというのもあったし、何よりも嫁ちゃんが動けなくなっていたので買うしかなかったのであった。
迎えてからすぐの頃は拒食等もあり、色々不安なことも多かったけれど、ヴァンちゃんのおかげで温度管理の大切さを教えてもらった気もする。
名前を付ける際、ココアとかそういったありがちな名前は思いついていたが(ニシアフの生体の9割はチョコとかココアとかコーヒー関連の名前がついていると思う)、ありきたりで面白さもなかったと考えた。
少し捻って、
ココア→ヴァンホーテン→ヴァンホーテン男爵となった。
いまだになぜ爵位がついてしまったのかは謎だが、家で爵位を持っているのはこの子だけである。
個人的に、ホワイトアウトパターンレスのニシアフを迎えてから、ニシアフにもかなり惹かれている。
kabochan.